穂波いとスペシャルインタビュー
――いとさんは、この業界に入る前は何をされていました?
「学生でした。その後に他の風俗エステで働いて、はんなりにという感じです」
――風俗のお仕事に興味を持ったきっかけって?
「友達に誘われて、ですね」
――初対面のお客様から第一印象でよく言われることって?
「私……第一印象そんなに良くないかもなんです……」
――え? そうなんですか?
「(伏し目がちに)元々恥ずかしがりで緊張しがちでですね、目つきも鋭くて……」
――目つき、ぜんぜん鋭くはないと思うのですが……もしかして、今も緊張してらっしゃる?
「そ、そうなんです……。他の方のインタビュー記事を読んだのですが、私なんかで大丈夫なのだろうかと……すみません……」
――ぜんぜん謝らなくていいですよ(笑) でもちょっと意外だなと思ったことがありまして。
「なんでしょう?」
――いとさんって、はんなりでの指名ランキングが殿堂入りされていると聞いておりまして。
「はい。実はそんな感じになっておりまして……」
――殿堂入りということは、しばらくの間ずっとナンバーワンをキープされていた。だから殿堂入りってことですよね? 入店してどれくらいでナンバーワンに?
「たしか入店して半年くらいから……そこから1年間くらい……」
――1年間不動のナンバーワン!
「ある日『いとさんはもう殿堂入りです』と言われまして、ハイ……」
――ちなみにですが、月間平均の指名本数ってどれくらいなんですか?
「えっと、100超えたくらいでしょうか……」
――月間100本オーバー!? そりゃ殿堂入りしますよね。で、ですよ? なんでそんなに低姿勢&謙虚な感じなんですか?
「いやもうはい、こういう性分なものですみません……」
――また謝られた(笑) もうちょっと自信を持って「私がナンバーワンよ!」的な雰囲気を出しても。
「(超早口で)いやいやいや! そういうの無理なんですできないんですホントにハイ」
――面白い人だなあ(笑) 初めましてのお客様は何きっかけで来られる方が多いですか?
「私、写メ日記がブログみたいに長いんですね。それを面白がって『どんな子なんだろう?』と興味を持って来てくださる方が多いです」
――そんないとさんの得意プレイは?
「そうですね……基本的には甘サドといいますか、甘やかしプレイみたいな感じです。あとこれはあくまでもルールの範囲内で、ですけど『え? そんな所を触られたり舐められたりするの初めて』と驚かれることがあったり……」
――初めてって驚くような所……気になる……
「人によって違いますけど、ここが感じるんだなとわかったらその部分をねっとり……みたいな感じです。それで驚いたり恥ずかしがってたりすると燃えちゃいますね〜」
――好きなオプションってございます?
「ソフトタッチは嬉しいですね……一方的じゃなくお互い楽しめる感があるので大好きです」
――触っていい範囲内での性感帯は?
「どこを触られても感じてしまうんですよね……性感帯とは違うのですが、密着感が好きなのでぎゅって抱きしめ合いたい願望があるかもです」
――イチャイチャ好き?
「イチャ……イチャ……」
――長考に入った(笑)
「密着感は好きなんですけど、イチャイチャというより私の場合は『友達だと思っていた女の子とエッチなことしちゃった』みたいな雰囲気なのかもしれないです」
――あーなるほど、それはそれで興奮するシチュエーション。このお仕事をしたからこその初体験ってございます?
「男性が責められて可愛くなっちゃったり甘えん坊さんになっちゃったりメス化しちゃったり……」
――メス化(笑)
「彼女や奥様には絶対に見せないであろう表情や反応を私だけが見られるというのは特別感がありますし、それで私も興奮する……という感覚はこのお仕事をしたからこそ芽生えた感情なのかもしれないです」
――初対面で緊張しているいとさんが、プレイでどんな感じに豹変するのか気になります。
「あーそのギャップは……お店でいちばんエゲツないかもしれないです」
――エゲツないギャップ!(笑)……どのあたりから変わっていくんですか?
「マッサージからの流れから徐々にエッチな雰囲気にというタイミングで、これもルールの範囲内でですけど、たぶん私しかやっていない『とある事』がありまして……」
――とある事?
「そこから急ににスイッチ入って変わります。お客様も『え? 今まで楽しくお話してたのに? え?』って驚くような」
――めっちゃ気になる!
「そこはぜひ『これか!』というのを確かめに来て欲しいです(ニコニコ)」
――たしかにここでは書かず、実際に体験して欲しいですね。プレイ後、ギャップ以外でお客様からよく褒められる部分って?
「え、どこなんでしょう……私、万人受けするタイプの顔でもないし……」
――わはは、またそうやってネガティブになる! とても可愛らしいですよ!(笑)
「あああすみませんそんなことを言っていただいてありがとうございます。あ、『ルールの範囲内でここまでやれるんだ、やってくれるんだ』と言われたことが。そういう工夫? みたいな部分を褒められるかもです」
――ほう! そういう創意工夫的なものって常に考えてる?
「そうですね。『こういうことをしたら喜んでくれるかな?』みたいなことは常に考えていますし、実際に取り入れてみて反応を伺ってみて……。『いとさんのプレイはオリジナル性が高い』と言われるのですが、たぶんその繰り返しで今のスタイルができたのかもしれないです」
――普段接客するにあたって心掛けていることってございます?
「これもネガティブなのかもしれないですけど、『この人と会えるのはこれが最後かもしれない。なので絶対に手を抜かないし全力を出す』みたいなことはいつも思っています」
――なるほど。良いネガティブだと思います。ルールは逸脱しない、その中で最大限工夫するとかも、すごく真面目で好感が持てます。
「ありがとうございます。どんなお仕事でも真面目さは大事ですので……」
――あと、間違っていたら申し訳ないですが……いとさんって実はけっこう負けず嫌い?
「え! ……はい……実は……そうなんです。『無理かもしれないけど、会いに来てくれた方は全員満足させてあげたい!』という意味で、すごく負けず嫌いかもしれないです(笑)」
――良い意味でネガティブ・真面目・負けず嫌い。
「言われてみれば、その3要素で今の自分ができているのかもしれないです(笑)」
――最初は緊張しまくってて心配しましたが、話してみたら好感度しかありません。その人柄を気に入る人が多いんだろうな、そりゃ殿堂入りもするだろうなと思いました。最後に今後の目標は?
「そうですね……お客様の満足度を高めるためにエッチなサービスと共にマッサージ技術のさらなる向上を目指し、たとえ私のことはタイプじゃなかったとしても『はんなりはレベル高いよね』と思っていただけるようなおもてなしをですね……」
――最後の最後まで真面目!
「あはは(笑)」
 ● インタビュアー 阿部定治(風俗ライター)